出版は革命である
2009-09-28(Mon)


「出版とはひとことで言えば何ですか?」と聞かれたら、「革命です。」と答えています。なにも裏付けはないのだが、ただ、なんとなく、出版には、それほど「革命的な力」があると思っている。それは出版部数の多さや、新聞広告の大きさには、関係なく出版そのものが内的に有している力だと思っている。
それは、その出版がある前と後ではまったく違う地平が、この世の中に生まれるからだ。もちろん、その出版を見たり、読んだりした人しか、その力を享受しないのでは?と思われる方も多いと思うが、私は、その直接の影響を受けた人がたった数人であったとしても、出版は間接的に、革命的な力を周辺に及ぼすものと考えている。
私は、ペーパー版の出版も、web版の出版も、どちらも「出版」として考えている。その中でも、ペーパー版の出版の方が、一般的な革命的な力はドラスティックな感じがする。一方、web版は、ひたひたと根こそぎ変えていく、また違った革命的な力だと考えている。
そのweb版の革命的な力を、出版社の人たちは、過小評価しているか、見ないようにしているのかもしれない。でも、出版をするとき、著者も、編集者も出版社も、その本が世の中に広がって欲しいと願うことは多いと思う。ならば、webによる出版による影響力をもっと利用してはどうだろうか。
そして、ペーパー版とはちがう革命を起こしてはいかがだろうか。