がんばれ、日本!ITをもっと友達にしていこう。
2008-08-02(Sat)

![]() | ジェネラルパーパス・テクノロジー 日本の停滞を打破する究極手段 (アスキー新書 70) (アスキー新書 70) (アスキー新書 70) (2008/07/10) 野口 悠紀雄遠藤 諭 商品詳細を見る |
ブロードバンドが普及した割には、周囲の人の「ITの利用度」が思ったより消極的なような気がしていたけど、 「ジェネラルパーパス・テクノロジー」 (野口悠紀雄・遠藤諭著、アスキー新書)を読んで、その理由がよくわかった。それは私の周りだけで起こっている現象ではなく、日本全体で起こっていることらしい。どうも50代以上の経営陣の年齢の人たちが、ITは使うものの、好意を持っていない、いや敵視している人も多いという。そういう人が上にいれば、IT化が進むわけがないというのだ。いや、これは傾聴に値すると思ったけど、皆様のまわりではいかがでしょうか。
このままでは日本は「ガラパゴス現象」(孤立した島に原始的なものが残り現象)になってしまうだろうと、野口悠紀雄氏と遠藤諭氏は警鐘を鳴らす。
日本の経営者もITを間接部門コスト削減、在庫コスト削減などの業務効率化にのみ使うのではなく、経営戦略サポート、市場分析・顧客開発、生産計画にもつかっていくことが必要だろう。
ガートナー・ジャパンの亦賀忠明氏によると、グローバル時代においてはITが競争相手との勝負に勝つもっとも有効な手段であると、本書に紹介されていた。
自由主義経済では、さまざまな主体が市場を通じて自由に結びつく。それによって、多様性、柔軟性、革新を実現する。多様性と柔軟性こそが未来を拓くのだ。それを体現しているのがインターネットなのだ。もっとITを友達にしていくことが必要なのだと思った。